晴れときどきお天気雨 まとめ感想

全体通しての感想なんかを書こうかと。
個人的には良作だったんじゃないかと思います。『もしも明日が晴れならば(以下もしらば)』までとはいかないまでも、そのスタッフが製作したものだという事は至る所から感じ取ることができます。良い意味でも悪い意味でも。
キャラデザはもちろんのこと、綺麗でい続ける内容というのがこの作品の良い所だと思います。そして、何より『もしらば』からのゲストキャラである珠美の存在は個人的に何よりの吉報でもありました。出しゃばらず、出番無さ過ぎずというサジ加減が絶妙。
悪い部分としてはやっぱり主人公(祐也)のヘタレ具合なのは間違いなく、他の方のレビュー見ても必ずという程書かれているわけで。

水希「・・・・・・ホントにこの駄目男が彼氏でいいわけ?考え直すなら今のうちよ?」

香奈恵ルートのこの水希の言葉には誰もが頷いたのではないかと思ってしまうよ(笑) とは言ってもNYAON氏の書くシナリオの主人公って基本癖のある性格をしているので自分としては正直想定範囲内・・・っていうか『Dear My Friend』の恭一に比べたら全然マシだと思えるんですよね。

ルート分岐については絢音、水希、なずな、最終的に香奈恵ルートに行くという『Steins;Gate』や『穢翼のユースティア』で用いられている方式。話が先にあればある程立場が優遇されてしまうという欠点はあるものの、『もしらば』のストーリー1本道でストーリー各所にある選択肢の違いで最終的にルートが決まる方式よりはよっぽど効率的にプレイできるので個人的には好印象。ゲーム性を求める作品でもないし、そのくらいが丁度良いかと。



各ヒロインの簡易感想

山上絢音・・・ルート分岐直前までが最高潮というある意味可哀想であり、今作最大に悶えさせてくれたヒロイン。キャラ的には隙が無かったのに、ストーリーは隙だらけだったという・・・。祐也が・・・祐也がいけないんだ・・・。


佐倉水希・・・安心の幼なじみストーリー+α。幼なじみスキーである自分だからというのもあるかもしれませんが、1番お気に入りのルートです。『もしらば』ドラマCDの一樹と明穂を彷彿とさせるイチャラブっぷりは必見。


春日井なずな・・・自分だったら実の妹とどこまでいけちゃう?という事を試されるストーリー(違  とは言っても義理ではなく、実の妹という設定はやっぱり重いよな・・・。終盤の内容は素直に良いと思えましたけどね。


稲乃神香奈恵・・・今までのヒロインはこの香奈恵の踏み台でしかなかったんだよ!ナ、ナンダッテー。しかし、明らかに特別扱いされてるし、ストーリーも流石というか何と言うか。このヒロイン無くして『晴れ天』無しというレベル。ありゃ色々と卑怯でしょうよ。



総評
良作。しかし、祐也の所為で佳作以下になる可能性大。個人的には主人公は完璧である必要は無いわけだし、喜怒哀楽様々な感情持ててプレイできてこそ楽しいじゃね?というマゾっ気を持っているからこその評価だと思わなくもない。ということで、今後もこのスタッフのゲーム出たら喜んで飛び込みますよ。