大図書館の羊飼い まとめ感想

フルコンプしたので『大図書館の羊飼い』の全体を通しての感想を。

まぁ思えばこの作品には約半年前に体験版を出され、本編発売までの長さに絶望したものです。1日として考えなかった日は無いですし、体験版も13周繰り返す始末。それだけ愛着を発売前から持ってしまっていたということ、本編を実際にプレイし、し終わってもその愛着が潰える事がなかったのも考えると、自分がプレイしてきたオーガストの作品(『月は東に日は西に』から今作まで)の中では個人的に1番好きな作品かと。"羊飼い"という良いサジ加減のファンタジー設定と学園モノが上手く合わさった作品でした。





今までに無かった複数ヒロインのNOMALとTRUEのルート分けはフルコンプしてみたら本当に良かったと思えました。NOMALルートでヒロインの抱えている問題を主人公である京太郎が救済。TRUEルートでは京太郎を中心とした問題をヒロインが救済。この2つのルートがあることでそれぞれ京太郎とヒロインの違った一面が見れました。

凪ルートの感想の時にも似たようなことを書いていますが、『大図書館の羊飼い』というタイトルをそのままの設定だけだと凪や京太郎を指すことになるところを、TRUEルートを進めると図書部の事も指している辺り、メインヒロイン全員が本作の根本に関わっている感じがして好印象。今までの作品よりヒロイン全員を比べると扱いに対等な印象を受けます。まぁそれもTRUEルートあってのことなんですけど。そして、サブヒロインも短いながらもルートがあるのは良かった。





立ち絵を活用しての演出はういんどみるの『ウィッチズガーデン』に使われているE-moteとは違った形でゲームを楽しませてくれました。絵を新しく書き下ろす必要も無いし、過剰に使わなければ日常シーンでは良いスパイスになるので他のブランドでもやってほしいなぁとも思いつつ。


各ヒロイン簡易感想

白崎つぐみ・・・雑誌などの露出としては1番目立っており、図書部の部長ということもあって本編でも目立っている!・・・はずなんだけど、上記にもあるようにヒロインの扱いが結構対等なのでそこまで目立っていないような・・・。図書部全員TRUEルートあり1番被害を受けた人物かも。王道可愛い。あと、
は、裸エプロン



桜庭玉藻・・・イジられている時が1番輝いているヒロイン。玉藻自身のルートも若干消化不良感があっただけに唯一残念な部分があったヒロインかも。1番エロいヒロインかと思ったら、つぐみがTRUEルートで裸エプロンなんて投下されちゃったしなぁ。



御園千莉・・・他のヒロインに比べたら口数少ないからか、ふいに重い一撃を与えてくる辺り侮れない。ただ、このルート佳奈好きの俺にとっては辛すぎるんだ・・・。千莉の性格が性格だからか、何気に主人公以外のキャラとの絡みが1番多いヒロインかも。



鈴木佳奈・・・個人的に今作で1番好きなヒロイン。京太郎の上っ面の掛け合いから始まり、少しずつ進展していく過程がもうね。何か好きすぎて言葉では言い表せないレベルに達した(ぁ



小太刀凪・・・真ヒロイン。羊飼い(仮免)であり、京太郎との過去の繋がりもあり、手札強し。あと桐谷華ボイスはマジ反則。



望月真帆・・・唯一の年上ヒロイン。穏やかな性格でありながら京太郎に片想いとか自分のツボ抑えてらっしゃる。できれば本編前のもっちー会長と京太郎の出会いを何かで補完して欲しい。



芹沢水結・・・体験版で思った程キツイ性格じゃなかったってかルート入ったら正統派な後輩で隙無さ過ぎ。



嬉野紗弓実・・・犯罪可愛いロr(ry うわ、すみま・・・ギャアアアアア

総評

90点。泣ける!とかそういうわけではなかったけど、全体通して安定した良シナリオ。『穢翼のユースティア』のカイムのように筧が思いっきりヘタレることも無く、展開にストレスを感じることもありませんでした。雰囲気としては『FORTUNE ARTERIAL』に近い感じ。上記にもあるように上手い具合に学園モノにファンタジー設定が入っており、話やキャラに活用されていたんじゃないかと。あともう何よりべっかんこう先生のキャラは本当に可愛いよね。オーガスト作品好きにとっては期待を裏切らない出来でした。