グリザイアの果実 周防天音ルート

天音ルート突入直後




天音はいい女!



と思っていたらもうその後の展開でやられにやられましたよ。「良かった」とか「面白かった」では済ませられず、プレイし終えて1日経っても未だ心に残り続けてます。よくあるような"2人に幸あれ!"という終わり方ではなかったので余計に感傷に浸ってしまうわけでして。
グリザイアの果実』を始めてまだ1周目ですが、本作の良作っぷりは間違いなく、少なくとも周防天音ルートに関しては個人的に今までプレイしてきたエロゲのストーリーの中で1番心に残り、好きとか言葉では言い表せない領域のものでした。



以下ネタバレ



主人公である雄二の亡くなった姉・風見一姫に関わるルートであり、天音が抱えている問題の根源である高校時代のバス転落からの遭難、飢餓や死、人が人で無くなり、一姫を犠牲にただ1人生き残り、生き残ったことでの周りからの迫害、そして復讐、とかなり重い内容。そして、それを受け入れ、乗り越えての半生から最期といった周防天音という人物をこれでもかというくらい詰め込んだストーリー。
天音ルートの半分以上を占める遭難の話はもうキツいことこの上なく、そこで抱えた天音の問題、遭難時に死んだ坂下部長の父親の復讐を乗り越えてからの平和に暮らす雄二と天音、そして雄二が亡くなってからの天音の最期を見ると何ともいえない気持ちに。本編からの未来が無い完全なる終着点を見てしまうってのはこういう気持ちになるのかと。

過去に自分の所為で亡くした大切な人である一姫の弟の雄二と出会い、その罪を自分を犠牲にして償おうとするも雄二のストレートなものの考え方もあって変わっていく天音。上記の展開もあってこのルートは色々な見所・展開も魅せてくれた本当に最高のルートでした。