探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

2回観に行ったので感想を。
笑いあり、アクションあり、感動ありで雰囲気も上手く継承した続編。1を観て気に入った人であれば楽しめる作品であり、1を観ていれば楽しんで観れる事間違いなし。正義のヒーローでも何でもない1人の探偵の生き様を刮目せよ!

「探偵は依頼人守らなきゃいけないんだよ」

1でも言っていた台詞であり、実現できなかった台詞。前作である1では依頼人である沙織を死なす結果になってしまっただけに、「今回もまた繰り返してしまうのか!?」とハラハラしながら観ていたのは自分だけではないはず。
大泉洋さんの探偵役は相変わらずハマっているというか、この人以外にありえない。探偵役という中でも、リアクション(スキージャンプ後に車の後部座席でガクブルしている場面)や台詞(マサコのマジックを見て「やーるものー」の言い方)から『水曜どうでしょう』を真面目とする素の大泉さんを知っている人からしたらニヤリっていうか劇場なのに爆笑してしまいそうな場面が多くあるのもこの映画の魅力だと思います。
視聴1回目の時探偵がスキージャンプをした時の分かりやすい合成具合には「合成ショボ!」と思ったわけですが、視聴2回目の時にはその分かりやすい合成具合が笑いに繋がっているのかな、と。犯人が死ぬシーンはしっかり臨場感あったし。でも、マサコが殺される場面はもっとどうにかできたんじゃないかと。そこだけが残念に思えました。
探偵はBARにいる』を観れば誰しもが疑問に思うであろう高田のポンコツ車が車検通っているのか?という事について探偵が突っ込んでいるのには笑った(笑) そして、最後は2作目にしてもう定番となる爆発オチ。そういったこの作品らしさというか、1から継承された部分が良い意味で多かったです。



パンフレットに面白い内容が多く書かれていました。3をやりたいという気持ちが監督を始め、多くの人が思っているみたいですし、撮影についても脚本通りではなくその場でのアドリブが多く取り入れられているようで、製作者方からの作品の愛を感じます。マサコを殺した犯人が店から逃げるシーンでは探偵は「待て!」と言って追いかけるはずだったのが、大泉さんが探偵の立場になったら動けなかったんだとか。その他にも多くの裏話などが書かれていて、これを読んだ上でもう1度映画を観たらまた違った見方ができるんじゃないかと。パンフレットは中々読み応えがありました。


ということで、もう1回映画館で観ると思います。そして、続編『探偵はBARにいる3』はあるのか。あった時には監督の考える探偵VS熊の格闘、脚本・プロデューサーが考える流氷の下から出てくる、があるのか!?続編があるのだとしたら色々楽しみです(笑)



評価:★★★★★

公式ページ:http://www.tantei-bar.com/