大図書館の羊飼い-Library Party- 一之江金魚ルート


本作での追加ヒロイン一之江金魚ルート終了。ただこのヒロイン、ルートロックが掛かっていまして、解放するためには凪ルートクリアーが必須。その為か無印版では凪ルートが1周目突入不可だったのが、今回は1周目からルート突入可能に。
CVは『月刊少女野崎くん』で千代ちゃん役だった小澤亜李。野崎くん放送当初は他にメイン級の役をやっていないことや金魚のキャストが公開されたのが丁度野崎くん放送中だったってことを考えるとそれを観てキャストを決めたんじゃないかと当時勘繰ったものです。本編で金魚が「もうもうもうっ!」というセリフを千代ちゃんも言ってた覚えがあってニヤリとしてしまったり。
146cmという身長でありながら出るところはしっかり出ている、べっかんこう先生曰く「トランジスタグラマー」な金魚。そして、学食のウエイトレスでもあることから嬉野さんとの絡みを発売前から期待していたわけですが、流石抑えるところは抑えてらっしゃる。

幼女枠(笑)


凪ルートクリアー後にルート解放という条件からも分かるように、羊飼いに関する内容が大いにある金魚ルート。凪曰く史上最強の羊飼いの金魚ルートでは凪とはまた違った京太郎と羊飼い金魚の恋愛模様が。

いや、金魚凄い可愛いんすよ


あと、金魚可愛いなと思った人は初回限定版を買うことをお勧めします。書下ろし後日談ありますので。

以下ネタバレあり


羊飼い・一之江金魚、人間だった頃の名を刈屋美沙希が羊飼いから人間に戻る話。
無印版では羊飼いになったら人間に戻ることは出来ず、一生羊飼いとして人間を陰ながら奉仕する存在になるというのが決定事項でした。だからこそ、京太郎と凪は羊飼いになる一歩手前の立ち位置までしか行かなかったわけで。その境界線を越えた羊飼い、それも"史上最強""伝説"とも言われるほどの存在でもある金魚が追加のヒロインなわけです。何が最強って今まで読んだ何十万冊の本を記憶しているとか某イギリス清教の腹ペコシスター顔負けのスペックを持つ人物であること。その要素があるからこそ無印で不可能と思われた羊飼いから人間に戻る手段が見出せた展開は筋が通っていて違和感はありませんでした。てっきり今回ばかりは京太郎が羊飼いになる展開もありえるんじゃないかと思っていたんですが、京太郎を羊飼いにしないのはこの作品においての最低条件みたいなもののように思えます。それだけにルート序盤の人間と羊飼いの叶わぬ恋みたいな距離感は凄い好きでした。
そして、本ルートのもう1つの要素でもある金魚が"刈屋美沙希"だった頃の設定についても羊飼いの設定を上手く交えて凪とは違った形のストーリーに仕上がっていました。

初回限定版に付いている書下ろしシナリオ「金魚のAfter Party」ですが、短編5つに分かれており、つぐみ・玉藻、千莉・佳奈、凪、のぞみ・朔夜とそれぞれが京太郎と美沙希を絡む話と京太郎・美沙希・店長の3人での話が描かれています。どれも微笑ましいストーリーなので美沙希好きは必読。

個人的に『大図書館の羊飼い』については無印かなりやり込んだので追加ヒロインである美沙希狙いで本作買ったようなもんですが、かなり楽しめるルートでした。金魚ルート終わって「金魚のAfter Party」読んで、すぐにまた金魚ルートやってしまうくらいに(笑)

そういえば、京太郎が金魚の存在を忘れないようにする場面を見て『D.C.ⅠⅠ』の音姫ルートを思い出したのは自分だけ・・・か?