どうでしょうHP1月30日の日記にて

波打ち寄せる

いつも共感する日記ですがこの日記は特に。

みなさんに放送で流すのではなく、「DVDというモノ」として買っていただく。そう考えると、DVDをひとつのメディアとしてとらえ、「DVDだからできること」をどれだけ付加できるか、が大事なのであります。

DVDというメディアをただ「テレビの放送をキレイに録画したモノ」ととらえるのならば、誰だって自分で作れる。わざわざ数千円も出して毎回買う必要は、次第になくなってくる。

「DVDというモノ」の特性を考えて、「単なるテレビ録画ではないモノ」に仕上げてから市場に送り出さなければ、テレビ業界が「ソフトの二次展開」などともてはやしているDVD市場も、やがて自分たちの手で枯らしていくことになる。

「ウケた番組はとにかくDVD化」「どこもやってんだから」「今がチャンス」と、「映像の権利を保有している」という権利概念だけの安易な判断で2時間そこそこの録画素材をDVDに焼いて売り出すようなことを続けていると、やがてテレビ番組のDVDなど誰も見向きもしなくなってしまう。

「ソフトの二次展開」という言葉だけがテレビ局の中で蔓延し、「モノとしての実体」の伴わない安直なDVD販売が、テレビ番組のDVD市場自体を、視聴者にとって魅力のないものにしつつある・・・。

DVDは、時間軸の中で流されていくのが宿命だったテレビ番組を、時間軸の呪縛から解き、視聴者の手元にずっと置いてもらえる、視聴者の中で生き続けることを可能にしてくれたメディアである。

DVDは、決して「二次展開という権利概念の商売道具」ではなく、「テレビ制作者と視聴者の電波を介さない初めてのつながり」である。

テレビ制作者は、これを忘れてはいけない。

本当にその通り。水曜どうでしょう以外のDVDを見てみてもディレクターズカットはされているものの、やっぱり内容としては物足りなさを感じてしまうんだよね。付け焼刃感がすごくあるものが大半かもしれない。それに比べてどうでしょうさんは本編に新しい場面を違和感無く追加したり、特典映像、副音声を本編全てに、などなどお腹いっぱいってぐらい入れて4179円ってのは他と比べて段違いに安い。
アニメのDVDであれば2、3話(60分、90分)にちょこっと特典が付いたりして6000円近辺。昔の番組をDVD化しているのも60分ぐらいの収録で3000円とか。TV番組の方は物によって内容値段が統一されていなさそうですが、やっぱり見劣りしてしまう部分が多い。やっぱり「観たことが無い人に観てもらおう!」「あの懐かしい番組を観たい人はいるだろう」というよりも、「視聴率があった番組だからDVD化したら売れる」「今の番組を作るよりも昔の番組をDVD化した方が利益になるのでは?」という視聴者よりも自分の事を、という考えの方が大きいのかなぁ。しょうがないと言えばしょうがないけど、長くは続かないよね。人気があった番組だって無限にあるわけじゃないのだから。


制作者側である藤やんがこういう事を考えてDVDを作っているのであれば喜んで買いますし、一生どうでしょうできるというもの。どうでしょう本編では大泉さんにツッコまれたり、罵声を浴びせたり、爆笑したり、時には屁をこいたりする人とは思えない言葉です(笑) さて、ジャングルリベンジでも観るか。