夏空のペルセウス 沢渡透香ルート

恋・翠・あやめ、3人のルートをクリアーしたことで開放される透香ルート終了。いやいや、ルートロックされているだけの価値があるストーリーだったんじゃないでしょうか。それまでのルートではどこかしらでヤキモキしてしまう要素があったわけですが、透香ルートに関しては特に文句も無いまさにTRUEルート。



以下ネタバレあり


体験版はまんま透香ルート解放のストーリーだったわけね、と納得。母の言葉から自分の"力"の意味を見出そうとする森羅が出会った不治の病に侵された透香に恋心が生まれる前に「痛みを何とかしよう」という優しさから告白をし、恋人同士になったまでは良かったものの、透香に自分が同情されていると思われてそれが当たらずとも遠からずだったことからすれ違うようになってしまった所までが体験版での内容。森羅の痛みを相手から受け取る"力"がキッカケでヒロインと距離を縮めるのは翠・あやめ両ルートにも言えることで、そこから森羅が何でヒロインを好きになったか、すれ違ったことでどう森羅が行動するかというところでイマイチはっきりしなかったというか他人に背中を押されてそのまま行った感が否めなかったわけで。そういう点において透香ルートでは森羅の自分で考えて動いたがむしゃら感が感じられたのは良かったんじゃないかと。


透香の"痛み"、森羅の"力"が終結するストーリーにしっかりとなっていた点、サブタイトルの「The brave under the summer sky.」の意味が描かれていることを考えても『夏空のペルセウス』のTRUEストーリーとしてはこれ以上無い内容だったんじゃないかと思いました。