ベイマックス

映画の番宣で観ている限りではヒロとケアロボットであるベイマックスの心温まるストーリーが繰り広げられるんだなぁくらいの印象でしたが、蓋を開けてみればネットで書かれていた"グレンラガン"という表現がしっくりくる雰囲気のアメコミヒーローもの。確かにヒロとベイマックスの繋がりってのも物語としては大事な部分だけど、これは宣伝の仕方が間違ってるんじゃないかなぁと思えるくらいの雰囲気の差を感じざるを得ないような。「人を傷つけないケアロボットが街を守るヒーローに!?」みたいな宣伝文句の方が需要が合っている気がする。最後に登場したフレッドの父親(スタン・リー)は現実で『スパイダーマン』、『X-メン』の原作者なのね。そこをフューチャーする辺りやっぱりこの作品アメコミを意識している作品。
ミュージカルやそれに合わせた演出面で言えば『アナと雪の女王』の方が上かもしれないけど、物語としての深さや夢を与える作品としては『ベイマックス』の方が上かなぁと思えるのは自分が男だからなのかな。
自分の場合は観る前から宣伝されている内容が全てじゃないということを念頭に置いて観たので受け入れられたし、科学の夢が詰め込まれた男心をくすぐられる内容で友情あり努力ありのアメコミヒーローものという意味ではかなり楽しめる作品でした。それだけに宣伝の仕方が違えばもっと需要に合った人達の目に触れられる作品なのになぁ・・・と思ってしまう作品でもありました。


評価:★★★★☆

公式ページ:http://www.disney.co.jp/movie/baymax.html