紙の月

何か取り柄があるわけでもない銀行で働いている主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)がお客のお金を1万円借りたところから感覚がズレ始め、最終的に巨額横領事件に発展する内容。そこには不倫相手である男・平林光太(池松壮亮)に貢いでいたりという展開も。1万円を借りたところからって書いてますけど、実際過去に募金額が減っている・・・→どうしよう→そうだ!親の財布からお金を取って募金しよう!→何でそれが批判されるの!?おかしい!、っていうそもそも根本の常識が人とは違うっていう描写があるわけで。
終盤梨花の横領が暴かれるわけですが、梨花が最後にとった行動は2階の窓を椅子でぶち壊し、飛び降りて逃走。この展開には唖然としましたよ(笑) 飛び降りる前に隅より子(小林聡美)に「一緒に来ますか?」と言った時には「あぁこれで飛び降り自殺でもするのかな?」って思ったんですが、怪我をするわけでもなくその後全力疾走。捕まったかどうか分からないまま終わってしまいましたし。個人的には不倫が夫にバレて公私共々ボロボロになった上で捕まってほしかったものなんですが、この終わり方は何とも・・・。



評価:★★☆☆☆

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