ソロモンの偽証 

観終わった直後はそこまで感傷に浸らなかったんですが、ふと思い返すと登場人物それぞれの弱さや個性が湧き出てくるスルメ的映画と個人的には思いました。結局のところ中二病を拗らせた柏木卓也が自分の考えを身近で心に弱さを持った人(藤野涼子と神原和彦)に押し付け、神原が自分の思った通りに動かなかったことで柏木は自殺。その自殺を三宅樹里が自身を虐めていた大出俊次の仕業であるかのように匿名で風潮したことで事態が拗れ・・・というのが大まかな事件の真相。その真相に迫る為の裁判は中学生達がやったということもあってか茶番に見えなくもないですが、中学生やその身近にいる大人の人としての弱さにはリアルさを垣間見ました。個人的には校内裁判反対派の先生達が生徒達の行う裁判を見てどう思ったかの描写が欲しかったかなぁと。
前篇・後篇に分かれており、後篇に至っては2時間半の超大作ですが観る価値はありました。


評価:★★★☆☆

公式ページ:http://solomon-movie.jp/